スタジオポノック、オリンピック短編アニメーションをIOCと初の共同制作

 米林宏昌監督『メアリと魔女の花』(2017)を製作した株式会社スタジオポノック(本社・東京)と国際オリンピック委員会(IOC)が、オリンピズム精神に基づく芸術記念作品としてオリンピック短編アニメーションを共同制作することが決まった。ポノック短編劇場『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』のフランス・プレミア上映が行われた第43回アヌシー国際アニメーション映画祭で現地時間10日に発表されたもので、IOCでのアニメーションの共同制作は初の試みとなる。

 IOCでは競技と並行し、オリンピック文化遺産財団によってオリンピックの芸術・文化・教育に関するさまざまなプログラムを実施している。2016年のブラジルのリオ・デ・ジャネイロ大会や2018年の韓国・平昌大会では各国から気鋭の現代芸術家を招いたアーティスト・イン・レジデンスを行い、創作された巨大オブジェなどを展示しオリンピックを盛り上げてきた。

 今回、IOCがアニメーションに着手したのは若い世代への訴求が目的で、そのパートナーとして 『メアリと魔女の花』が世界中で大ヒットしたスタジオポノックに白羽の矢が立った。昨年夏にオファーを受けた同スタジオの西村義明代表取締役は、当初「僕たちのアニメーションと、あのオリンピックの光景、アスリートたちの姿が結びつかなかった」と引き受けるか否か躊躇したという。

 しかしオリンピック文化遺産財団ディレクターのフランシス・ガベなどから「描くのはオリンピズムであり、オリンピック競技を描いてほしいわけではない。子どもたちに向けて作ってほしい」と熱烈なアプローチを受けて快諾したという。

 すでに制作に入っており、ビジュアルなどはまだ公表されていないが、オリンピズムの精神である「Excellence/卓越」「Friendship/友情」「Respect/尊重」をテーマにした短編作品となる予定。完成後は来年のアヌシー国際アニメーション映画祭でのお披露目や、東京2020オリンピックはもちろん、今後開催されるオリンピック開催地においても上映され続けていくという。また作品は、スイス・ローザンヌにあるオリンピック・ミュージアムに収蔵される。

 ガベは「オリンピックの価値である“Excellence/卓越”“ Friendship/友情”“Respect/尊重”をどのような美的、物語的視点で再解釈するか、世界で評価されている美しい手描きアニメーションでいかに表現するかに興味を持ちました。この映画は、人類に関する世界的にも普遍的なテーマに焦点を当て、東京2020大会への興奮に寄与するだけでなく、これからの未来を担っていく子どもたちや若い世代に多大なる影響を与えるものになるはずです」とコメント。

 西村も「世界で初めてオリンピズムをアニメーション映画として表現する貴重な機会に恵まれ、大変光栄です。世界的行事のイズムを表すという分を超えた仕事に、重圧はありますが、オリンピックを楽しみに待つ世界の子どもたちの顔を思い浮かべながら、美しく、楽しく、そして歓びをもって、競争の末にオリンピックが見せてくれる“もうひとつの価値”を真正面から描きたいと思っています」と力強く語った。(取材・文:中山治美)

『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』は8月24日より全国公開
第43回アヌシー国際アニメーション映画祭は6月15日(現地時間)まで開催

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